Matress Performance(Carry That Weight)とEmma Sulkowiczのその後
簡潔に言うと、
彼女の大学卒業により、パフォーマンス自体は終了しています。
(レイプ事件が解決したという意味では決してない)
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ちょうど一年前、結構バズっていた記事だったのでご存知の方も多いでしょうが、
Emma Sulkowiczや彼女のMatress Performanceを覚えていますか?
このマット、どんくらい重いか知ってるぅ〜?
これとか読んだことある人結構いるんじゃないかな
個人的にかなり印象が強くて、この1年間ときどき頭の片隅に思い出したりしていて、
気になったので、その後どうなったのかチラっと調べてみました。
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【そもそもMatress Performanceとはなんぞや】
2014年9月にスタートした、アートパフォーマンス/抵抗運動的なものです。
2012年、アメリカはコロンビア大学で当時2年生だった Emma Sulkowicz が大学内の寮の自室で同学年の男子学生にアナルをレイプされ(たと主張したが相手の男子学生と大学はこれを認めていない)、
これら一連の経験を受けて彼女は、
レイプされたときに使っていたコロンビア大学寮デフォルトのマットレスと同じ型のマットレスを、
大学にいるときは必ず持ち歩く
という活動を始めたのです。
これは、
レイプの被害者として、彼女なりの主張/抵抗運動であるのと同時に、
アートメジャーの学生として、彼女が取り組むアートの題材でもありました。
ちなみに、私も今日まで知りませんでしたが、このマットレス
約50lb(ポンド) = 20kg
もあります。
そう、くっっっっそ重い のです。
文字通りっていうか、二つの意味で Carry That Weight なんです。
(注)しんば自身はレイプ事件の真偽についての判断はしていません。この記事では便宜上「レイプされた」等の表記をしますが、それは「実際にレイプされた」と私が判断していることを意味しません。Ms,Salkowiczが虚偽の主張をしているとも思っていないし、また大学側や被疑者とされる学生が認めていない以上、本当のことはしんばにはわかりません。
もっと細かく知りたい人は見てみてね↓
Mattress Performance (Carry That Weight) - Wikipedia, the free encyclopedia
Mattress Performance, A Legacy of Activism - artnet News
(結構タイプ)
ってのはおいといて..
で、しんばの中でこれはかなり印象強く残っていました。
①レイプされたことをオープンにして
②しかもアートに昇華して
③しかもそのアートめっちゃ大変そう
だったから。
今日まで「すげえ」と思うだけでその後どうなったかはググらずにきましたが、なんやらいろいろわかったのでシェア。なぜかこれに関してはサクっとブログを書く気になった・・・。珍
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思わず笑っちゃったんだけど、これ
Columbia Student Emma Sulkowicz Still Carrying Mattress Around Campus - Business Insider
冒頭...
”Columbia University senior Emma Sulkowicz has learned that the best way to carry a dorm mattress around campus is using four people — one at each corner.”
「コロンビア大学4年生のEmma Sulkowiczは、例のマットレスを持ち歩くのは4人で手分けしてそれぞれがカドを持つとめっちゃ楽と気付いたようである」
爆笑。
まぁ、そらそうだわな。
Emmaの名前やcarry that weightをググると、彼女が一人でマットレスを持ち運ぶ写真がズラーっと出てきます。
で、実は彼女、このパフォーマンスにいくつかルールを設けていて、
彼女は、自分から誰かに「運ぶの手伝って」とは言えないことになってるんです。
が、相手から手伝いをオファーされた場合はOKで、
実際、キャンパス内では多くの学生がマットレスを運ぶのを手伝っていたようです。
まぁマットレス20kgだからね。(ていうかポンドからキロの変換とかこれで間違いないか不安。20kgってやばくない?引きずるのもしんどいレベルだと思うんだけど)
Emmaは「首や肩が痛い」と述べています。そうだよなぁ・・・
私もコロンビア大学を訪れたことがあるんですが、結構広い上に階段が多いキャンパスです。あそこででかくて重いマットレス運んで歩くの、ま!じ!で!大変だと思う
んで、最初に述べた通りこのプロジェクト、彼女の卒業をもって完結するんですが、それがまたすごくて・・・
なんと、約一年間キャンパス内でそうしてきたように、
マットレスを持って卒業式に出席します。
Columbia University student Emma Sulkowicz carried her mattress across her graduation stage - Quartz
まじでかっこいい。
なにげにマットレスもコロンビアのスクールカラーであるcolumbia blueを召してるところがツボw (他の写真は基本ネイビーのシーツだからたぶんこの日に合わせ着せ替えてるんだと思います。その発想/ユーモアも最高。)
ただ、大学側はもともと「式の進行を妨げるような大きな物体は持参しないように」と生徒に求めていて、
それでもマットレスを持参したEmmaとその友人たちが壇上に上がった際、学長のLee Bollingerは「振り返り、何かを拾うような動作」をして彼女たちと握手をしませんでした。(他の卒業生徒は一人一人握手を交わしています)
んで、
私が「卒業式と同時にパフォーマンスが終了した」と知った瞬間、次に気になったことは、
このマットレス、どうすんの・・・?
でした。
これに関して彼女は、
“If some sort of museum wants to buy it, then I’m open to that. But I’m not going to just throw it away.”
「もし美術館とかそういう類の施設がこのマットを買いたいなら、それもあり得る。何にせよ、ただ捨てるということはないと思う」
と述べています。
実際にこれがどうなったか、2015年11月22日現在どこにあるかまではちょっと今力尽きて調べてないのでわからないのですが、調べたらわかるかも。
感想 : すげえ
うまく言葉で表現できませんが、Carry that weightもEmma Sulkowiczも私にかなり深く刺さっていて、
このパフォーマンスが終了したと知った今も、今後も、刺激を受け続けると思います。
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〜お知らせ〜
あんまり関係ありませんが、最近Podcast始めました。
(ちょっとまだめんどくさくてiTunesに申請してないのはここだけの話・・・。)
(します。ちゃんとします。とりあえずSound Cloudにあがってます)
みなさんご存知(か知らんけど)、親友のKazuki
とスカイプしていて、突然「あ、こいつとPodcastしよう!」と閃いて始めました。
というのも、これは第1回のトピックでもあるのですが、
kazukiの会社の新人社員研修で、講師として登場した先輩社員が
「お土産(見た目お菓子っぽい)を持参しました。2種類あるんだけど、片方は数が少ないから女性優先ね!」
的なことを言ったらしく、それをその場で聞いたKazukiと、のちにその話を聞いた私は「いやいやいやいやw」となったのです。
DOES PUSSY EAT COOKIES?!
”マ*コがクッキーを食うのかよ?!”
と。
クッキー、甘いもの=女性って、誰が決めたのよ?
逆に、男がクッキー食う権利は軽んじられるのかいな?
ひゃだもうそういうの勘弁してよほぉお・・・😂
みたいな感じで衝撃を受けて、「こういう違和感、発信していかなあかん!」と思って始めたPODCASTです。
(チャンネル名の”DPEC”(デイペック)は、podcastを始めるキッカケになったこのエピソードDoes Pussy Eat Cookiesからとりました。卑猥な内容を扱うつもりは一切ありません。APEC、環太平洋首脳なんちゃら会議みたいで語呂がいいでしょw)
なので主なトピックは、普段から私たちが話しているような
LGBT issue/レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー的な話
anti slut-shaming/別に女性がオープンにセックスやオナニーを楽しんでもよくない?的な話
gender equarity/(特に日本社会における)ジェンダーの話 ex.「スイーツ=女性みたいな関連付け変じゃね?」とか
good movie,music,musicaletc/イケてるアート、ムーブメント、音楽、映画、ミュージカル、コーヒーetc
になっていく予定です。
で、これはあくまでも私個人の勝手な野望ですが、
「LGBTの小中高生(に限らないけど)、特に、今自分が属しているコミュニティでLGBTであることをオープンにできなかったり、情報を得る手段や、同じくLGBTである誰かと繋がる手立てがなかなかない人」に聞いてもらって、自己肯定できるキッカケみたいになったらよいな〜と思っています。
あとは、「テレビに出るんじゃない、まじでふっつーなLGBTってどんなもん」とか、リアルに感じてもらえたらと思います。友人とかにカムアウトされて、なんか接し方がわかんないとか、理解しようにも周囲にいないとか、そんな人の役にもたったらなーと思っています。
これまで聞いてるだけだとわからなかったけど、
実際にやってみると「第三者が聴いてて退屈にならないようにする」のって結構難しくて、
私たちもまだまだ 時々面白くて、時々はつまんなくなっちゃう みたいな感じですが、
学びつつやっていくので、しんばの生存確認/続かないブログの代わりだと思って聞いてくださいな。
そんじゃーね!